発達検査への想い。〜Vol.1〜
こんにちは!
名古屋市中川区の放課後等デイサービス・児童発達支援事業所FululU 公認心理師の越智です。
これから『発達検査への想い』と題して、発達検査を通して見えてきた子どもたちの様子や、フィードバック時に保護者の方々とお話しする中で感じたこと・想ったことを、定期的に綴っていきたいと思います。
「検査を受けてみたいけれど、なかなか踏み出せない」「そもそも発達検査ってどんなことがわかるの?」と感じていらっしゃる保護者の皆さまにとって、このブログが少しでも参考になれば嬉しいです。
大人の発達検査を受診される方々の悩み
私はWISCを担当する前、心療内科にて大人の発達検査(WAIS)を担当していました。WAISはWISCの大人版で、16歳から90歳までの方が受けることができます。
検査を受けられる方の悩みはさまざまです。
- 聞いたことをすぐに忘れてしまう
- 見ているのに、見落としてしまう
- 集中が続かない
- 落ち着きがない
- 不注意が多い
- 忘れ物や紛失が多い
- 約束の時間を守れない
- スケジュール管理が苦手
- 場の空気が読めない
多くの方が、「社会に出てから指摘されることが増え、思うようにできなくなってしまい、気持ちが沈んでしまった……」と悩みを打ち明けてくださいます。
お話を聞いていると、幼少期から何かしらの特性があったと思われる方も多いです。
ただ、当時は大きな問題とはならず、周囲の理解や環境のおかげで、何となくやり過ごしてこられたようです。
しかし社会に出て初めて、うまくいかないことにぶつかり、自分自身を知るために検査を受けることにしたそうです。
幼少期は家庭や学校に見守られながら過ごすことができますが、大人になり社会に出ると、一人で対応していく場面が増えます。もちろん、社会に出てからも自分を知り、受け入れ、成長していくことはできます。
それでも、できるだけ早い段階で、周囲の大人が子どもの特性を理解し、特性に応じたサポートをすることで、本人の心の準備が整い、自分自身を受け入れやすくなると思います。
「できない自分も含めて、自分を好きになれる」——
そんな自己受容の土台を、幼少期に育むことが、将来へとつながる第一歩だと、私は感じています😊
WISC-V知能検査について
検査をご検討中のお子様と保護者様へ FululUでは、WISC知能検査の最新版であるWISC-Vを使用しています。 WISC-Vでは、全体的な知的な力をはじめ、5つの個別の能力とそのバランスを見ることができます。そのバラ […]