温かな挨拶から生まれる人との繋がり

夏のスタートは子ども達15名でSUMMERSCHOOLへいってきました。

今回の開催地は岐阜県の山県市。
山県市は自然豊かな町であり、山に川など絵葉書のような澄み切った美しい景色。そんな景色の中での子ども達は全身解放され、ありのままの自分で楽しんでいたように感じます。

また景色も素晴らしいのですが、今回のSUMMERSCHOOLでは「人と人が繋がっていくこと」、そして「人の温もりや感謝」などが子ども達もわかりやすいくらい感じられた3日間となりました。
田舎のおばあちゃん家に帰ってきたような柔らかさが農家民宿ちごのもりさんには溢れていて、常に子ども達は「田中さん―」と交流をはかり談笑する。
近所を散歩し近所のおじいちゃん、おばあちゃんを見つけると「こんにちは」と自ら挨拶をする子ども達。爽やかな挨拶から自然と会話が生まれてくる。

ある子が「名古屋の方では挨拶しないよね?挨拶したらこんなに仲良くなれたり、気持ちがいいのにね」と伝えてくれました。
確かに発展すればするほど、本来の温かみや大切にしていくものに規制が入ってきます。
良くも悪くも子ども達を守っていく手段でもあり、何が正解なのかはわかりませんが、ふるるとしては時代とは逆行しているのかもしれませんが、コミュニケーションを濃く深めながら温かさを放っていけたらなっと思っています。

「ただいま」「おかえり」という言葉は海外にはなく、日本ならではの言葉です。
また「行ってきます」「行ってらっしゃい」等、本来当たり前に使っている重ね言葉もこれもまた日本古来の伝統となります。
本来は「行って来ます」。行くけれど必ず帰って来ますという誓いを立てた重ね言葉。誓いに対してしっかり受け止めた想い言葉が「行ってらっしゃい」。無事に帰ってきてねという意味と再会を意味する言葉。そして「おかえりなさい」。

少しずつ軽薄になってきている今の時代ですが、個(自分)に固執するのではなく「他」(周り)への視野を広げ日本人が培ってきた一つの言葉に込められた奥深い意味と想いを噛みしめながら、愛に溢れ温かみのある言葉を子ども達にかけていきたいと強く思えた3日間となりました。

日常に溢れている言葉ですが、しっかり相手の心に届き響くような関係性を長期休みで深めていけたら幸いです。

私が挨拶を厳しくかつ大切に伝えていく意味。当たり前のように飛び交っている言葉や想いを今一度見つめなおし想いを伝えていくことの深さを感じられるようになったらいいなと願っています。

私事ですが、先日のSUMMERSCHOOLで、血流が停滞していた足をめがけて、自然のパワー(ヒルとアブ)の襲来にあい保護者会も急遽欠席することとなり、人生初の車いすに乗りいつもの見ている景色が180℃変わるという体験をしました。
いつもいる世界とはまた異なった感覚を感じながら過ごす時間となっておりますが、きっと意味のある必要な時間なんだと感じています。ご迷惑お掛けし申し訳ありません。
元気な夏休みを迎えられるよう今は完全完治を目指しながら頂いた時間の中で次の楽しみを考えていけたらなっと思っています。

暑い夏、そして楽しい夏、そしてそしてふるるの全力全開の夏❤一緒に楽しみましょう。
今年の夏も熱く暑くなりますよ。よろしくお願い致します。

児童発達管理責任者・保育士 高橋 真弓